院長ご挨拶

院長ご挨拶

北村俊則私はこれまで、人間の心理現象を理解するのは、目の前にいる個人の心理状態を詳細に観察するだけでは不十分であると考えてきました。ひとは、生まれてから死亡するまでのライフステージのいずれかの時点に置かれており、この営みは次の世代へと伝えられるライフサイクルを形成し、さらにこうした人間の発達は、家族・友人・知人・同僚・地域住民といった周囲の人々との対人関係の中で形成されており、さらにこうした人間関係は、文化・風土・法制度などさらに広範囲の環境のなかに位置付けられています。医療や福祉は、こうした全体像を理解することで、個人個人をより深く理解でき、そのことが個人の価値に沿った医療を展開できる基礎になります。

所詮、人の心は脳がなければ存在しません。しかし脳を研究したからといって人の心のすべてが解るものでもないのです。「脳の研究では解らない心の部分」を研究するのが精神医学であり、「脳の研究では解らない心の部分」を癒すのが精神科医療であると考えます。

これまでの知識・技術・経験の集大成として、このたび こころの診療科 きたむら醫院 を開設いたしました。おこころの問題でご来院の皆さまに「最大のおもてなしをする医療」を目指します。

略歴

1972年3月 慶応義塾大学医学部卒業
1972年5月 慶応義塾大学医学部精神神経科学教室入局
1973年5月 精神医学研究所附属東京武蔵野病院勤務
1976年8月 英国バ−ミンガム大学精神医学教室並びにバ−ミンガム市オ−ルセインツ病院勤務(Honorary Research Fellow 及び Senior House Officer)
1979年12月 英国王立精神医学会会員資格 (Membership of the Royal College of Psychiatrists)*
1980年7月 慶応義塾大学医学部精神神経科学教室勤務(助手)
1983年10月 国立精神衛生研究所(現国立精神・神経センタ−精神保健研究所)老人精神衛生部(現老人精神保健部)老人精神保健研究室室長
1991年9月 国立精神・神経センタ−  精神保健研究所  社会精神保健部部長
1993年2月 英国王立精神医学会フェロウ資格(Fellowship of the Royal College of Psychiatrists)*
2000年12月 熊本大学医学部神経精神医学講座 教授
2003年4月 機構変更 熊本大学大学院 生命科学研究部 臨床行動科学 (こころの診療科) 教授
2011年4月 ワシントン大学医学部(米国セントルイス)客員教授
2011年6月 こころの診療科 きたむら醫院開設

*日本人としては最初の Royal College of Psychiatrists (UK) の正会員ならびにフェロウである。

略歴

これまでの編集委員

  • 精神科診断学
  • British Journal of Psychiatry
  • Psychiatry and Clinical Neurosciences
  • Archives of Women's Mental Health
  • International Journal of Offender Therapy and Comparative Criminology
  • Open Family Studies Journal (Regional editor)

専門領域

  • 気分障害(含む:死別反応)
  • 不安障害
  • パーソナリティ障害
  • 周産期精神疾患(含む:妊娠うつ病・産後うつ病)
  • 愛着障害(育児不安)と児童虐待
  • 産業(学校)精神医学
  • 精神科診断学と症状評価法